「都合がつく。都合がつかない。。人間、都合というものは誰でもあります。この都合。相手あってのもので、関係性が関わります。都合によりと言っても、都合のいいと言っても、自分の都合と言っても、単独事象において都合とは言えない」。
競馬予想にも「競馬を行う側の都合」と「馬券を買う側の都合」というものが存在して、喧々諤々、毎日やり合ってる。「都合が存在するから、ギャンブルである競馬予想や馬券が存在する」と言っていいでしょう。美味いもの食べたいですし、欲しいものはたくさんありますし、行きたいところはありますし。都合のあるところ経済ありとも言えます。
誰もこんな話書かないと思いますが、競馬予想をする上で、自分の都合がつくような予想をするとロクなことがありませんという話を。
-
競馬まとめ【競馬予想・馬券の買い方・確率の上げ方など、記事数豊富】
「競馬予想方法のまとめ」「競馬のやり方のまとめ」「馬券に関わるまとめ」「競馬の確率を上げるまとめ」などなど。「競馬データを細かく見てしまう人のまとめ」です。「競馬のデータを大きな数字の偏りだけで見ていない人のまとめ」と言った方がいいかもしれません。競馬の1事象、1事象見てまとめる感覚です。「マニアックなまとめ」になってます。
スポンサーリンク
目次
「都合がつく」「都合がつかない」と将棋の三手の読み
「都合がつく馬を極力買い、都合がつかない馬をできうる限り消す」のが、競馬予想であり馬券なんだなと感じた話がありました。
将棋に「三手の読みができない」という言葉があるそうです。将棋棋士・谷川浩司さんが新書に書かれていました。
「将棋の三手の読みができない」。この言葉は馬券や競馬予想にスライドして考えられるなと。馬券を買う上で、自分の都合をどうとらえるのか。将棋の三手の読みが出来ないと競馬予想や馬券を買う人の都合の話。
スポンサーリンク
将棋の三手の読み。都合がつく馬を買い、都合がつかない馬を考える
競馬予想する上で、とっても耳が痛い話だなと思った将棋の三手の読み。ですが「都合がつく馬を極力買い、都合がつかない馬をできうる限り消すのは当たる確率を上げて回収率を上げるには致し方のないこと」です。
馬券が当たる、競馬が当たると言う楽しみを増幅させるためには、むしろ耳寄りな話です。冒頭に書いた通り「相手あってこその都合」。経済は回る。出走馬の中で都合がつくレースが出来そうな馬を探して、都合がつかない馬はそのレースにおいては消す。印を下げる。それがあって、自分の都合がつくのです。
説明が長くなりましたが、将棋の三手の読みができないから考える、馬券を買う人の都合を競馬予想に入れすぎると当たらなくなる方向を向き続けるという話を。
スポンサーリンク
競馬予想と馬券。都合がつく馬を探すのはなかなかに困難?
競馬予想というものは面白いもので、自分の都合がとっても介在します。
とある歌の文句ではありませんが騎手や競走馬に対して、レース前に「頼む、頼む頼むゾォォォォ」と叫んでいるところはよく見かけます。都合がつく馬を探しているというよりも、自分の都合を通せるたろということでしょう。
馬券を当てて見栄を張りたい。できれば高額にどかんと言った馬券を。高配当の馬券を。帯だ、帯だ。そう、フトコロ、寒いのは嫌だ、是非とも暖かくしたい。万馬券的中してフォロワー激増するんだぁー。そして心も温かくしたい。ハートウォーミング競馬。
自分の予想理論ではこうなるはずだ……。
だから、この馬が着てくれないと困る……。
そのお気持ち、ご都合、よくわかります。
例をあげたらキリがないほど、馬券を買う人が持つ都合の坩堝です。とある歌の歌詞になるくらいの心情であります。
そんな感情のやりとりや思惑がなければ、オッズも動くわけなく、万馬券もないでしょう。
ただ、競走馬は馬券を買う人の都合を知りません。切ないですけど。
スポンサーリンク
都合がつく馬を見つけられず、都合がつかない馬を買ってしまう
将棋の初心者の方はよく、「三手の読みができない」といわれる。つまり、自分がある手を指すと相手がどう対処し、その結果次に自分がどう指すべきなのか、という一連のやりとりを考えることが苦手だというのである。
最大の理由は「二手目の判断の甘さ」である。
初心者は往々にして自分に都合のいい手しか読もうとしない。自分にとって「こう指してくれればいいな」という手しか読まず、「こう指されたら困るな」という、都合の悪い手は読もうとしないわけだ。
だから、構想が立てられない。
谷川浩司『構想力』(角川oneテーマ21) 28pより。
将棋の「三手の読みができない」という話、面白い。谷川さんの話は馬券にも通用する話でしょう。競馬予想にも通用する話。ほんと、耳の痛い話なのだけど……。
競馬は将棋と違って、向かってる方向は一緒です。向こうからもやってくるのは競馬と違いますが。将棋のマス目を1ハロン(約200m)と考えてみると、棋士・谷川さんの話もわかってくるかと思います。もしくは、一完歩を将棋の一手と考えてもいいかと。
競馬では一完歩一完歩を経てゴールへ走って行く。その道中には「こうされたら困る」という物事はたくさんあります。
ペースが早くなったら困る、外々を回ることになったら困る、内で揉まれたら、詰まったら、直線進路がなくなったら、壁壁壁……。
よく、競馬予想するとき展開を読むわけですが、アレが意外と都合がつく馬を見つけられず、都合がつかない馬を買ってしまう原因の一つになっているんじゃないかと。自分の都合のいいように馬を動かして展開を進めてしまうことで、都合がつかない馬を都合がつく馬にしてしまってる。
スポンサーリンク
競馬予想は「一番どの馬が都合を通せるか」を当てる賭け事、ギャンブル
競馬予想は、出走する馬、騎手、調教師、馬主……の中で「一番どの馬が都合を通せるのか」を当てるゲーム(賭け)です。馬券を買う人の都合を加味しまくる賭け事ではないのです。
都合がつく馬を探せ。都合がつかない馬を消せです。馬券を買う人本位だと、うまくいかないことが多い。
競馬予想で自分の都合が最初に出て来てしまうと、馬柱に書かれていることを自分の都合に沿って考えてしまうわけです。それで馬券をどんどん当てようというのは困難でしょう。谷川さんの三手の読みで言う、二手目の判断の甘さです。
スポンサーリンク
レース中に都合がつく馬になることもあるし、都合がつかない馬にもなる
レース映像の分析や研究をし過ぎてるせいだと思いますが、都合がつかない馬がレース中に不利や負荷の影響で都合がつく馬になることも結構あります。ヒモで抑える馬はそういう馬がいいでしょう。
こいつ何言ってんだと思われるかもしれませんが、競走馬や騎手、育てる人、調教師に馬主さんがいて、競馬ができる。その逆の関係性はありません。馬券を買う人がいるだけでは競馬はできません。
なので、競走馬や騎手の都合を何よりも先に考えるのが競馬予想では一番です。正確に言えば、都合を通せてしまえる馬を探すのが一番。
将棋の三手の読みで言うところの二手目の判断がしっかりしていれば、ゴールに向かって楽しみが増えるわけです。馬場に合うか、枠はいかせるか、アダにならないか、脚質に合うか、得意のペースで走れるか……。
都合を通したくっても、馬が弱い、枠が悪い、他に強い馬がいる、馬の体調がいまいち、調教不足、骨折明け、休養明け……だったりすると、なかなかできるものではないでしょう。
一方で、前走は不利があったものの、今回は都合を通すための秘策がある。前走はペース配分を間違えた、今回は都合を通すためにペース配分を考える。都合を通すために、このレースを目標に調整。などなど……。こちらは、都合を通せる可能性はありそうです。都合がつくようにレースを迎えられるわけですから。
そこを読む、予想する。それが競馬予想ということではないかと。
ときには、陣営が都合を通すことなぞ考えてもいなかった力もあるでしょう(馬券を買う側が見つけるわけです)。
馬券を買う側の都合を通そうとして(最終12レースで一発逆転など)馬券を買っても、うまいこと当たり続けることはできるものではない。自分の都合で馬券を買い始めたら、頭は冷やしたほうがいいわけです。
この馬が走ってくれればいいな。
この馬に走られたら困るな。
好走をする馬はどれか、構想しようとすれば、馬券を買う側の都合は置いておいて、競走馬たちの都合を考える必要があるというわけです。
大雑把に馬柱を見てても馬券が当たらないのは、好走をする馬はどれか、構想していないからでしょう(シャレを言ってるんじゃないぞー)。
耳の痛い話ではあるのだけども、相手があって成り立つものな以上、自分自分してても当たらないわけですな……。その相手に馬券を買ってる人はなかなか関われないわけで。とすると、相手をよーく見る必要があると……。
以上、『「都合がつく馬を買い、都合がつかない馬を消す」のが、競馬予想であり馬券である【将棋の三手の読み】』でした。