エンデヴァー【競馬成績に特徴あるレースを映像分析】

京都競馬場・ダート1200m。10番人気で2着に来たのは【コマンズ産駒・エンデヴァー】。

エンデヴァーの馬券、複勝はなんと2300円もつきました。素晴らしい、オッズです。

さて、エンデヴァー。前走のレース映像を確認しましたところ、一度このコーナーで取り上げたことのあるレースに出走していたのでした。不利な特徴のある馬がその後のレースで馬券になったということです。距離短縮の競馬で。

確認できて、メモして、出走に気付けば……。複勝の2300うえん(カスクストレングスのダートから芝替わりの複勝1760円っていうのもあったなぁ……)。

ナニハトモアレ、同じ事象は馬は違えど、騎手は違えど、調教師違えど、また起こります。それが競馬だと思う。それに沿ったデータの見方をしたいところ。

コマンズ産駒・エンデヴァー、レース映像、血統面、見て行きましょう。

コマンズ産駒・エンデヴァー、京都競馬場(ダート1200m)、2着

2014年11月15日(土)、京都競馬場1レース・2歳未勝利・ダート1200m

結果は以下の通り

1着・カネヒキリ産駒・ミツバ(加用正厩舎・幸英明騎手)。時計・ 1:14.1。

2着・コマンズ産駒・エンデヴァー(岡田稲男厩舎・M.バルザローナ騎手)。

3着・ケイムホーム産駒・ジョウショーエガオ(高橋康之厩舎・池添謙一騎手)。

芝からダート替わり、1.4倍1番人気、Majesticperfection産駒マラニーノが8着。

2番人気ミツバ→10番人気エンデヴァー→4番人気ジョウショーエガオの着順。

エンデヴァーの複勝は2300円。

三連複41,540円。三連単229,840円。

前走の時計が抜けてる、ミツバはいいとして……、エンデヴァー。

ミツバの前走(京都競馬場・ダート1200m・良)の時計は、1:13.1。他の馬たちは14秒代。ミツバだけが、ほかの馬より1秒ほど早い時計を持っていた。

ミツバを◎にするとして、対抗はどうしようか。

マラニーノに引き寄せられるのはしかたがない。前走、先行して3着。着順はキラリと光る。鞍上も岩田康誠騎手なのも、魅力的。

しかし、どっちかといえば芝で走りそうな血統でないかと思う。

結果が出てから書くのは卑怯だけれども……。

マラニーノの父Majesticperfectionは、Harlan's Holiday×Wavering Monarch。

Harlan's Holidayはエスメラルディーナがダートで走ったりしてるものの、芝1500～1800mの成績がいい。

<2-4-4/11>複勝率47.6%

である(2014.11.23調べ)。

(※ダートから芝替わりで単勝194.1倍で2着したのが、Harlan's Holiday産駒・ブルーホール。芝を1戦挟んで、ダートに戻って再度芝へ。そこでも単勝102.5倍で2着。勝ち上がれなかったのは残念ですが……)。

Wavering Monarchも、母父時の芝1500～1800m成績は、

<9-10-5/57>複勝率29.6%

と、なかなか高い(2014.11.23調べ)。

芝の成績がなかなか良い馬の配合ですから、芝の新馬戦でそこそこ走ったんだと思うんです。無理にダートに出さなくってもいいような……。

マラニーノは横に置くとしまして。

穴になったエンデヴァー。

3着に来たジョウショーエガオとレースは違えど、前走同タイムなんです(1:27.9)。

ジョウショーエガオは6着(京都)。エンデヴァーは12着(阪神)。

コースの負荷は阪神のほうがあります。

とすると、エンデヴァーは負荷の減る京都に来るのはプラスになるのでは？　と、思って前走VTRを見たらびっくり。

馬券を取るのに「記憶力」は重要と言う。

エンデヴァーの前走、1度調べたことのあるレースだった。見ていたのに気づかなかった、ある不利の話……。

コマンズ産駒・エンデヴァーの血統特徴とは？

父・コマンズ

母父・コロナドズクエスト

母母父・A.P. Indy

母母母父・Nijinsky

母母母母父・Briartic

Northern Dancer　4×5

Natalma　5×5

コマンズ産駒・代表産駒

ハピネス・ハッシュ・ブルーストーン・クワドループル・あれっと・ザマンダ・ブレイクアウト・ホープタウン・ノースウッド・エンジェヌー・ケルヴィンサイドなど。

母父コロナドズクエストのダート1000～1400m成績が素晴らしい。

<42-38-24/266>複勝率28.1%(2017.11.23調べ)。

母、チャリティークエストからは、 ノウレッジ、レッドフェザー

ノウレッジ(牡・ストリートセンス産駒)→ダート短距離2勝。2012年新潟2歳ステークス(G3・芝1600m)2着。

Mr. Prospector 4×4・Northern Dancer　4×5

レッドフェザー(牝・ディープスカイ産駒)→ダート短距離1勝。

Northern Dancer　5×5・Secretariat　5×5

父コマンズの1000～1400m成績は2014年に入ってから、産駒も増えてググッと上がってなかなかのものに。

ダート短距離が得意な母方と合わさって、エンデヴァーもダート短距離向きということでしょう。

エンデヴァーの前走(阪神競馬場・ダート1400m)

2014年10月5日、阪神競馬場1レース。ダート1400m。良馬場。

鞍上は、菱田裕二。

レース映像、スタート。

エンデヴァーは、10番枠から

1テンポ遅れて、スタート。芝の部分で中団まで追い上げる。

最内1番アイファーサラオーが逃げてゆきます。続いて、カツカモ。

先行集団の固まりがあって、2馬身半くらいあいて、内にタピエス。外にエンデヴァー。内に2頭いる外といった当たり。

3コーナーから4コーナー。

エンデヴァーは、内に3頭いる外を回ります。前にいる馬は、カシノランド……？！

ここで、ワタクシ、

「ああっ！」

と思いました。

これ、直線で、カシノランドが挟まれるレースだ……。

「直線手前。

 

内にいるジョーアラタと、カシノランドの外にいるカジノプレイヤーに挟まれて窮屈な感じになります。しかし、外を走るカジノプレイヤーはカーブで少し外を走っていますから、一瞬窮屈さからは解放される。

 

しかし、直線にはいって、ジョーアラタとカジノプレイヤーに挟まれて、カシノランドは後に跳ばされます。

 

直線、追いはじめたところでの不利ですから、これはとても痛い」。

 

ロージズインメイ産駒・カシノランド。京都競馬場・ダート1200m、10番人気3着。前走、外枠から外々走って直線で挟まれる不利な特徴→次走1番枠から

直線の伸び

直線入口、エンデヴァーはカシノランドより内に入ります。まだこの時点ではカシノランドは挟まれてはいません。しかし、エンデヴァーの前は壁。外へ切り替えるかどうか。

カシノランドが挟まれて、手綱引いて後ろに跳ばされる。

このとき、エンデヴァーとはぶつかってはいないと思います。ぶつかってはいないものの、前へと追い出せる隙間はない。

直後、カジノプレイヤーと、カシノランドの間に隙間ができます。

切り返せる隙間はできましたが、菱田騎手、そのまま真っすぐに追いはじめます。ムチを数発入れて追います。

外を走る不利を受けたカシノランドと比べて、追い方は軽いように見える追い方。

エンデヴァーは10着。

リンク先にありますように、カシノランドは次走3着。このときのタイムが1番枠からとはいえ、1:13.8(良馬場)。

このくらいの時計が出るかもしれないとすると、エンデヴァーは買い目に入れられたかなと思うんです。

エンデヴァー、今回の走り、2着(京都競馬場・ダート1200m)

京都競馬場、ダート1200m。2歳未勝利。良馬場。鞍上は、M.バルザローナ騎手に乗り替わり。

エンデヴァーは6番枠から。

スタートは出遅れます。逃げてゆく、マラニーノ。

エンデヴァーは中団のイン。

不利もなく、3コーナー、4コーナーは内を回り、直線へ。

前走とは打って変わって、前に壁はないないない。バルザローナ騎手ががんがん追い込んでゆきます。

後方から時計が1歩抜けていたミツバが、迫る迫る迫る。

ミツバに追い切られましたが、エンデヴァーは2着。

エンデヴァー-競馬成績に特徴あるレースを映像分析-まとめ

前走で不利のあった馬が、次走で馬券になる。

不利を受けた馬のそばに、他にも同じくらいダメージを受けている馬がいないか？　確認しておくことは大切。

そして、忘れないように！　そして、忘れないように！

複勝の4ケタだぞー。万馬券みたいなもん。

重要なのは、レース映像をグリグリ確認することですね。

以上、エンデヴァー【競馬成績に特徴あるレースを映像分析】でした。

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