中央競馬(JRA)にて、母父時の複勝率が高い血統データをまとめる「母父名鑑」を書いてみます
いっとき、血統に凝っていたことがあります。半年か1年間くらいか……。
父方の種牡馬については毎年多数の本が出版されます。細やかな考察もなされる。しかし、母父以降の母方のことについてとなると本の数がめっきり減ることに気付きました。
「やってくれてる人の多いものはやってくれてる人たちにまかせよう、やってる人の少ないものを自分は探っていこう」
と、母父時の複勝率をどんどん調べて行きました。
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母父時の血統データベースはそれなりに出来上がったものの……
父親から始まって、複勝率の連なりがいい馬は強いんじゃないかって考えたんです。
穴になった馬の血統をよく見てたのですが、その際走った距離の母父などの複勝率を計算してたら高い母父がいたりして、これってよさげな血統予想法になりそうだと考えて……。
しばらく、写真にあるようなリストと言いますか、表といいますか作ってたんです。
あと、ファイルメーカー(データベースソフト)を使って、1頭1頭の血統複勝率データを作ったりしてました。25%越えたりしてるものには、赤くしたりして。データベース化してたのです。
結論を言いますと、データベースの頭数はかなり増えました。血統の知識も増えました。
それはそれで良かったのです。ブラッドスポーツと呼ばれるくらいである、競馬に関する知識が増えたのですから。
さあ、馬券に活かそう。しかし、具合がよくない。母父以降の複勝率の連なりがいい馬券術は、「当たっているようで、当たっていない」。
違うのか、この方法だと儲からないか……。データベースはしばらくほっぽり出していたのです。
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競馬のデータは事象の集まり
複勝率という数字は、競馬のデータで一番重要な数字だと考えています。どれだけ馬券になったのかという数字。
複勝回収率という数字もあります。あるデータをベタ買いするといくらになるかというもの。競馬のデータにはつきものです。ところが、どこまで行っても「3着までに来たのか、来なかったのか」が先に来る(複勝率)。来たのか、来なかったのかが先。「いくらになるのか」は後からついてきます。
そのため、複勝回収率の数字がよくなくても、複勝率がそこそこある場合、アイデア次第では使えるデータになったりします。
データの数字は「事象の集まり」であります。確実性を増そうとした場合、「どうしてうまく行くのか/どうしてうまくいかないのか」を探る必要が出て来る。
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競馬のデータは、的中率・回収率などの確率が高くても事象の集まりにすぎない。どうしてそうなるのか/そうならないのか、意味は答えてくれない
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血統にのめりこんでいたとき、「どうしてうまく行くのか/どうしてうまくいかないのか」を探らなかったのが失敗の原因でしょう。
データの数字がいいものは、とっかかりにはなります。しかし、重要ではあるけれど、うのみにしてると損していく。どうしてかを探って、探っていく。
不思議なものといいますか、視点を変えれば面白いもので……。
血統の評価は鍛えられて、ナンボ
めんどくさい血統の書き込み予想をしてきて、最終的な結論は、
「血統というのは、いくら良さそうな血統の連なりをしてても、鍛えられてナンボ」
だということ。
このコースでディープ産駒が走る、好走するとデータにあっても鍛えられてないディープ産駒は走らないということです(ブランド物が似合う人もいれば、似合わない人もいるってことです←違うか)。
血統が血統であるには、いかに鍛えられたかが第一。そこを落として予想をするのは危険。
データはデータで大切なんです。
しかし、データというのは、正解の半分までしかいかないと考えたほうがいい。
いいもわるいも集まった上で、引き伸ばすといいほうに傾いてますよということですから。
正解の半分はぐりぐり「個」を見ないと駄目なんだと気づきまして。
母父時の複勝率が高く、父親もよくだけでは駄目ということです。口悪く言えば、数字しか見ていないのですから。それで上手くいけば楽も楽。大穴ってなんなのさ、万馬券ってなんなのさ、という世界になるでしょう。
有用なデータは、「個」に迫った見立てと合わさったときに有用性が増すという話です。
なもので、パドックや馬体について学びはじめたと。
パドックにたくさんの人が集まる理由がよくわかりました……(競馬何年やってんだって話ですけどね……)。
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競馬予想で相馬眼まで行かずとも、パドック・馬体を勉強して攻略法やコツを鍛えるなら、GI・重賞より新馬戦→未勝利戦が一番なんじゃ?
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父親・母父までは競馬新聞に書かれているけど
母父名鑑をブログに書いてみようと思ったのは、新聞からもれがちなデータを押さえておこうと思ったからです(昔調べまくったデータをそのままにしておくのももったいないですから……)。
母父までは馬柱に書かれています。
しかし、ひとつ血統が増えると、「母父時複勝率のあった馬」がいたとしても隠れてしまうのです(サンデーサイレンスも、母父ではなく、母母父あたりにいる……)。
血統がひとつ増えて奥にいけば、母父時複勝率がよかったとしても影響率は減るところはあるでしょう。ただ、影響ががくんと落ちるわけではない(おおよその話)。
とすると、母父時複勝率の高い馬を覚えておくのは悪いことではないです。
同時に馬体のよさを発見できる勉強もしていけば、血統のデータをより活かす方向にいくのではないでしょうか。それは血統のデータではない他のデータの良さを増していく方向にも……。
何頭の母父時データについてまとめるのか、今のところなんとも言えません。血統のデータベースには2000頭くらいあります(細かいのも含む)。
パドックを見ていく上での叩き台にはなるかとおもいます。
「血統は鍛えられて、なんぼ」
血統に強くなるには、馬体にも強くなってる必要があるということでしょう。
(素直なことを書きますと、母父時の複勝率が高い馬をそれなりに覚えてはいたのだけど、忘れてる馬もいて、パドックのとき時間もないから思い出しておこう、そうだ、ブログに書いて思い出そうという……コンタン……)。
馬券を買われる皆々様の役に立てれば幸いです。
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