「会話のキャッチボールが続かない理由の一つになるんじゃないか」、という話を読みました。
「会話のキャッチボールが続かないのは、話す話題やネタに関して情報量に差があるから会話が続かない感じになって行く。それが材料となって、会話が苦手だな、話すのが苦手だなと予想して行き、当たってることが多いので信用して行ってしまう」。
話す力がうまくなるといいな、鍛え方を知りたいな。話すのが苦手でないようになりたい。話題を上手に出したい……。会話が続かないのを減らしたいな。話す力を鍛える、鍛え方、話す力を向上させるコツ。
落語家、立川志の春さんの話です。話すとき、話題がない。焦る、頭が真っ白になる対策にも。
もちろん、会話のキャッチボールにするコツのひとつでしょう。
目次
「会話のキャッチボールが続かない」のは話す相手と話題(ネタ)の共有具合から
「会話のキャッチボールが続かないのはとってももどかしい状況」です。伝わってない感じが続くわけですから。会話のネタを違う角度から話すようにしても、キャッチボールが続かないことも多い。
当たり前ですけど「キャッチしてもらうボールを投げてないから会話が続かないわけ」です。話す話題なりネタなりをキャッチしてもらえてれば、会話が続かないことはない。
会話のキャッチボールというのは、話す相手の「知っていること」を使ってる部分が大きい。相手の知らないボールを投げたら、キャッチするの怖い。相手のキャッチしたくないボールを投げたら、とりたくないと反応される。俗にいう「引いた」っていう状態。
「会話のキャッチボールが続かない状況」を変えるコツ
「会話のキャッチボールが続かない状況を変える。話す力を鍛える、苦手でなくするコツ」は、話題やネタに対して聞いている人との情報量の差に敏感になることではないだろうか。
話す力の鍛え方の基礎、基本といいますか。
「話を聞く側はいつもいつでも情報不足」。どのような順番で聞いてる人に情報を知ってもらうのか。話題の出し方に気を使うことで話す力が鍛えられ、向上する。
「話すのが苦手だったり、話すとき焦る、頭が真っ白になる人にも参考になり、話す力の鍛え方に応用できる」かと思います。情報不足でなくなるように会話のキャッチボールをして行く。
会話のキャッチボールするときの注意。聞いてる人の話題、情報量の差
話す力があってうまい人、別の言い方をすれば、会話のキャッチボールが続く人は聞いてる人の話題やネタに関わる情報量の差、不足に敏感になってるんだろう。
会話が苦手、話すのが苦手出ないと予想できるように策を練っている。
会話のキャッチボール。「一方的に聞く話にしても、会話にしても、聞いている相手は話し手の語ることを積み重ねて、突きあわせて、組み合わせて納得したり疑問に思ったり、笑ったりして」いきます。
組み合わせて行くとき、基本的には今まで知って来たことを引き出して組み合わせていくわけですが、話を聞いて新しく知ったことも組み合わせて行きます。話し手のスピードや、間、説明の多寡もあるでしょう。
会話のキャッチボールが続かないとき、アイデア化されてない?
話を聞いている中で「ああそうか」と感じること、行動してみようと思うことがある。もしくは笑いが起きる。それは会話のキャッチボールが続かなかったときには起こらない。会話のキャッチボールが続いたときに起こりやすい。
それは「既知のことaと既知のことb、もしくは今既知になったことcが突きあわされ、組み合わさって、アイデア化されたといえる」でしょう。ウェブヤングが『アイデアの作り方』に書いたような話の会話版です。
「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」。
ジェームス・W・ヤング『アイデアの作り方』(TBSブリタニカ)より
話のおもしろさというのは、どう話題の断片を組み合わせていくかにかかってる。会話のキャッチボールはネタの組み合わせ方にかかってる。
そこから考えると、話す力を鍛えたり、話す力を向上させるコツになるのではないだろうか。話す力の鍛え方といいますか。
会話が苦手だったり、話してて頭が真っ白になって焦ったりすることを回避する可能性は生まないだろうか。それらの鍛え方にはならないだろうか。
落語の話で内容は同じ。面白いネタになる人と会話が続かない人がいる
話の組み合わせ、これは順番の妙とも言えます。会話のキャッチボールの投げる順番。どういう順番で話してゆくのかということです。順番に話すといいましても、ここにはスピートや声の高さや声色などが存在している。組み合わせる際のいわば、接着剤とでも申しましょうか。
落語という同じ話でも、ある落語家のネタは面白いけど、ある落語家のネタは続かないとイマイチに見えるのは、順番の妙、組み合わせの妙、そして接着剤の妙(?)である……。
「常に気に留めておかなければならないのは、話す側は聴く側よりも多く情報を持っているということです。情報量は非対称的であり、必ず聴く側のほうが不足している。ですから、話す側のスピードに聴く側が合わせていたら、頭の中で絵を描くことが間に合わない場合がある。間をあけることや、同じ言葉を繰り返すことが話す側にとってまどろっこしく感じても、理解のスピードの差は思っている以上にあるので、聴く側にとってはそれくらいのほうが情報を浸透させやすく、イメージを膨らましやすいのです」。
「話す側は聴く側よりも多く情報を持っている」という話は、盲点でした。落語家さんのように1対大勢で話すようなことでなくとも、会話のキャッチボールが続かない原因を探れるように感じます。
言われてみればそうです。話す側は声を出しているわけで、場に対して手綱を握ってるようなものだと。そこをコントロールしてあげないと、馬ならぬ場は盛り上がらない(「DJ=ディスクジョッキー」とは上手いことを言ったものです)。
会話のキャッチボールは、相手が今まで知ってきたことの組み合わせ
聞いている側というのは、いままで自分が知ってきたことと、新しく今聞いたことを頭の中で組み合わせてゆく。会話のキャッチボールは続いて行く。そんな中で、おかしな組み合わせか出現すると、笑ってしまう。人情話だったりすると、ほろりほろりとしてしまう。腹立たしい組み合わせならば「コノヤロウ」と感じる。
聴いている人たちが話を聞いてそれぞれ組み合わせていく訳ですが、組み合わせがうまくいかないととたんにつまらなくなってしまう。会話のキャッチボールが続かない状態になる。
「話す力を鍛える、話す力を向上させるコツ。話す力の鍛え方は、聞いている人たちの話題に関わる情報量の差に敏感になり手綱さばきをうまくするということでしょう」。
ただ、話し手が悪い、聞き手が悪い……。ケースバイケースなこともありますが。
読むということは、こなしていく大変さはあるものの、ペースは自分で決められる。
「話す」「聴く」「読む」ということの差は面白いなぁと思いまして。杓子定規に見てはよろしくないわけですな。
落語家さんが噺に入る前に喋る「まくら」。聞いてもらう人たちがどういうことを言えばウケるのか、組み合わせていく材料を探っているわけですね。会話のキャッチボールをするボールを見ている。
会話のキャッチボールが続かないところから脱する。苦手でなくする
自分が決して話すことがうまいわけではありませんが、量をこなすことがなによりも先決でしょう。会話のキャッチボール量を増やす。落語家さんの「まくら」ではありませんが、本格的に会話をする準備運動でキャッチボールが続きそうな感じを探る。その中で、話すことが苦手な理由だったり、話すときに頭が真っ白になって焦る理由も見つかると思います。
会話のキャッチボールが続かない要因をかたまりで持ってるとわかりにくいものの、細かくして行くと「これかー」みたいなことは多々あります。
うまくいった例、うまくいかなかった例というのはYouTube上に動画がたくさんあるでしょうから、片っ端から見てノートでもとっていけばいいでしょう(記録、メモは振り返る上で大切も大切も大切です)。
YouTubeだけでなくっても、動画や音源を手に入れるのコストは10年前と比べれば格段に安くなってますから、どんどんやって行くといい。
うまくなるのって、そういうちまちました積み重ねナンボの世界です。やりはじめたらけっこう楽しいと思いますよ。あの時点であの話をふってたから、のちのち生きたなんて、よくある話で。
以上、『「会話のキャッチボールが続かない」のは、話す話題やネタの情報量に差があるからでは?【苦手対策】』という話でした。
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