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馬体重増減の発表が競馬予想にあまり影響しないいくつかの理由

馬体重増減の発表が競馬予想にあまり影響しないいくつかの理由

 

馬体重増減の発表が競馬予想にあまり影響しないいくつかの理由

馬体重とは文字通り、レースに出走する競走馬の体重のこと(読み方・ばたいじゅう)。

 

レースの行われるおおよそ1時間くらい前に発表されます。前走の馬体重からの増減の発表です。速報でプラスな馬、マイナスな馬。前走から馬体重の変わらない馬が知らされて行く。

 

ショーグンやヒシアケボノ、メロディーレーンだったり馬体重に関して語られる馬は多くいる。

 

競馬予想初めて10年ちょっと経過して、馬体重の増減の発表があっても馬券への影響は薄くなりました。競馬の1日の流れに馬体重がいつ頃発表されるのかを気にしなくなってたりします。

 

つまるところ、馬体重の増減は本命馬をガラッと変えるファクターにしなくていいとなったのです。

 

その理由を書いてみます。

 

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GIレースなどは「調教後の馬体重」の発表がある

GIレースなどは「調教後の馬体重」の発表がある

ダービーオークス有馬記念宝塚記念などのGIレース、中山金杯京都金杯においては「調教後の馬体重」をJRAは発表します。

 

レース週の水曜日か木曜日に調教された後、馬体重を計測して、木曜日の17時に一辺に発表されています。

 

実を言いますと、この「調教後の馬体重」発表もほとんど見ません。

 

JRAの公式ホームページに発表されるだけでなく、Twitterで主要な競馬メディア(ネット競馬だったり)をフォローしてますと情報は流れて来たりもしますが……。

 

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馬体重発表と同時に増減を赤ペンで書き込むおっちゃんたち

馬体重発表と同時に増減を赤ペンで書き込むおっちゃんたち

競馬始めた頃、立川のWINSや東京競馬場、大井競馬場、後楽園の場外馬券売り場などで馬券を買ってました。

 

たくさんレースはあるわけですが、どのレースでも馬体重の発表がされると、増減を赤ペンで新聞に書き込んでるおっちゃんが結構いてびっくりしたことがあります。

 

いつまでも馬体重発表の増減が表示されてるわけでもないからでしょう(当然のように「馬体重の増減って、競馬予想に馬券に重要なんだ」と競馬初心者になりたての頃、思ったわけですが……)。

 

「うわっ、重いよ3番」

「マイナス過ぎだな、消しか」

「また、計測不能かよ(過去に盛岡競馬場や名古屋競馬場で馬衡機=馬体重の計測する台が故障して出走全頭・計測不能となったりもあります)」

 

競馬にハマって、そこそこ馬券は当ててましたが、知らないことだらけ。元々本好き、活字好きなところもあって知的好奇心はモリモリ。競馬場で語られてる話は耳がダンボだったりしました。

 

「馬体重の増減って、競馬予想に大事なんだ」

 

競馬予想の馬券収支ノート発掘。初心者の頃、書き方作り方簡単に書い方記録【最初の万馬券】

競馬のマークシートの書き方に困惑して馬券買ってた頃、流れてた曲。『ユメオイビト/ラムジ』

 

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競馬初心者の頃、2週間だけ「馬体重」がメインファクターだった

競馬初心者の頃、2週間だけ「馬体重」がメインファクターだった

馬体重はパドック同様「予想の仕上げ」みたいなところがあります。

 

競馬予想して行って、結論を出してゴーサイン出す作業「馬体重&パドック」。

 

なのですが……。

 

競馬初めて1ヶ月くらいたった頃、

 

南関東4競馬場公式ウェブサイト「nankankeiba.com」を見てたとき、個別の馬の成績ページを見てて、

 

「これは!」

 

となるものを発見したのです。

 

「馬体重分析」と、書かれたボタンです。押しますと、馬体重グラフが見られるではありませんか。好走したときが一発でわかるのです。

 

「競走馬が好走できる理想体重があるんや」

 

喜んでメモって、プリントアウトして師走の大井競馬場に向かいました。

 

理想体重の馬買えばいいじゃん。何頭もいたらボックスよー。よー。

 

もー、帰りにモノレール買っちゃうからね、という勢い。数日後には東京大賞典です。年越しそばに金粉撒いちゃうぞー。

 

結果は誰でも想像できるでしょうけど、大惨敗。

 

帰り道、無料バスありがとうと泣きまくっておりました。

 

泣き腫らし しおれ降り立つ 目黒駅(誇張表現)

 

……馬体重をさも大事な競馬予想ファクターみたいに語ってた競馬場のおっちゃんたち、あれはなんだったのよ(オノレが他のファクター度外視して、馬体重だけ先走りして見たからだろー)。

 

「理想体重について……これが、私たちのようにキャリアをつんだ者にも、なかなかつかみにくい」

 

大川慶次郎『新 競馬の推理』39pより(双葉新書)

どーん。大川さんクラス……つまり競馬の神様クラスの人がつかみにくいと書かれる競走馬の理想体重に、競馬始めて1ヶ月のド初心者が上手く行くわけなかろう。

 

井崎脩五郎さん真似するところの大川慶次郎さん、もしくはとんねるずの木梨憲武さん真似するところの大川慶次郎さんくらい上手くならないと……(なんでや)。

 

レース映像分析初めてから、馬体重の増減取り込んでいいことなかった

レース映像分析初めてから、馬体重の増減取り込んでいいことなかった

馬体重の増減は重要かもしれないと思いつつも、初心者から時間が経過して他の競馬予想ファクターにどっぷり浸かっていきました。

 

データ分析調教追い切り血統理論、そしてたどり着いたのはレース映像分析でした。

 

どんな競馬予想のデータでもレースが行われないと、1事象にならず「データ化」されない。これは中央競馬(JRA)であっても、地方競馬であっても、海外競馬であっても同じです。当たり前と言えば当たり前ですが、レースが行われたら、データ化するのです。

 

と、言うことは、レース中に起きたことの分析に詳しくなれば、競馬予想に詳しくなれる。ありとあらゆる競馬予想ファクターに間接的ではあるもののより個別の分析について詳しくなって行ける。

 

これは事実でした。

 

そんな中、レース映像分析で前日予想をして本命を決め、当日1時間前に発表された馬体重の増減を見て本命を変えてみたことがあります。しかし、結果は無惨なもの。変えなかった方がいい結果ばかりでした(器用にどっちも買うみたいなこと出来なかった)。

 

レース映像分析はとにかく時間がかかります。それを数字の増減だけてサクッと変える。これは楽ですが、時間のかからなった決定な分、外れたときのストレスは膨大です。

 

何度、ぶっとい羊羹かぶりついてやろうと思ったことか(お酒あまり飲めないので甘いものへの逃避)。

 

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馬体重が重要ならば、専門ファクター化した予想家がいないのはなぜ?

馬体重が重要ならば、専門ファクター化した予想家がいないのはなぜ?

「馬体重は競馬予想で重要」と言われます。もう、中央競馬の開催される土曜日・日曜日だけでなく、平日の地方競馬から言われ続けていることでしょう。競馬中継でも時間が割かれます。

 

ムッチャクチャ馬体重の増減に言及されているならば、血統や調教、馬体にパドック、データ分析、指数AI予想のように「馬体重分析の専門家、競馬予想家」がいないのはどうしてなのでしょうか。

 

馬体派やパドック党がその一部分に触れてるように見えますが、馬体重オンリーの競馬本・馬券本はない(データ本で触れてるものはあるけど、細かく分析しているわけではない)。

 

なんとも不思議に見えます。

 

せいぜい、何年かに1回競馬雑誌で「馬体重」が特集記事として扱われるくらい。

 

「馬体重を見ないで馬券買うなんてありえない」と耳にしたこともあります。

 

常識でないことなら、その常識をこってこてに説明するものがないのはおかしい。

 

固まったデータの提示でなく、1事象、1事象を分析し積み上げたデータとして馬体重を語れる人はいないのか?

 

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馬体重は「ある程度の確率で当たる」から重宝されてるだけでは?

馬体重は「ある程度の確率で当たる」から重宝されてるだけでは?

……口悪く言えば、たぶん、馬体重の発表から増減うんぬんデータが「ある程度の確率で当たる」から重宝されてるだけで「どうしてそうなったのか」について「(レース後)目に見えない疲れがあった」レベルのことでしか言えないのでは?

 

つまり、馬体重について語る際切り分けて考える切り口の提示が大雑把すぎるのです。牡馬・牝馬・産駒・年齢・馬場……。そうではなく、馬体重ファクター独自な切り口を聞いたことがありません。

 

馬体重が+20キロ、-20キロだった競走馬のデータはよく見るけれど、レース映像派からすると「レース中に不利や負荷のかかる事象があって好走できなかった(当然、その逆もある)」事象まで見てのデータで語ってませんね、と思うんです。

 

ありとあらゆる競馬予想データにはノイズが混じるもの

 

競馬のレースは陸上競技のように決められたコースを走るものではない以上、出遅れたり、つまずいたり、挟まったり、ぶつかったり、押し出されたり、1レースについて精査・吟味してデータを見る必要があります。ただ、それには時間がかかりすぎるのでやりたがる人はいません。

 

レース中に起きたことでのデータ上の勘違い(=ノイズ)ってあります。

 

もし、それがないのであれば、つまり着順が着順として評価が微動だにしないのであれば、競馬予想する必要はないですし、馬券というギャンブルは存在してない。

 

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自分の目で見てない、馬体重発表をどこまで信じていいのか問題

自分の目で見てない、馬体重発表をどこまで信じていいのか問題

これはJRAの職員さんや地方競馬で働いてる人を疑ってるわけではないのですが、馬体重の発表はレースの1時間くらい前に発表され続けてるものの、実際に競走馬を計測している動画が1レース分どーんと公開されることはない。

 

レース映像派にのめり込んだ人間のわがままですが、自分の目で録画でいいから確認できないものを予想ファクターとして色濃く採用するのは怖くなりました。別の言い方をしますと、馬券を買う自信に繋がりにくいファクターを採用しなくなったということです。

 

実際に自分が馬券を買う馬の走りを見て馬券を買う自信に繋げて行ってるところ、数字だけ馬体重が発表されて「そうか、プラスか、成長分か」と納得するのは怖い。実際に計測されてる動画を見て納得したい。

 

ただ、そうするのは難しいでしょう。

 

JRAや地方競馬にメリットないですし、馬衡機の故障で全頭計測不能でレースが行われたりするのですから(加えて、中央競馬の馬体重発表は2キロ単位。地方競馬は1キロ単位。レースタイムはムッチャクチャ細かく記録することに比べたら、アバウトに発表されてると言っていい)。

 

競走馬は「馬体重計測してる」なんて思ってないはず

競走馬は「馬体重計測してる」なんて思ってないはず

「ーー卍さんはもともと馬体重を重要視しているということですね。

卍 はい。柔道やボクシングなどの格闘技では、体重ごとに階級が分かれる体重別階級が採用されていて、体格の違いによる不公平を減らす工夫がされていますよね。でも、短距離走やマラソンなどでは、体格による有利不利が格闘技ほど大きくないからなのか、体重別階級は採用されていません。すべての体重の人が同じ条件で競います。競馬も短距離走やマラソンと同じで、300キロ台から600キロ台まで、すべての馬体重の馬が同じ条件で争います

ーー競馬は無差別級だということですね。

卍 そうです。だからこそ、そこに傾向が出るのではないかと考えました……(略)」

競馬王 2017.1「馬体重の絶対法則」15pより

 

(……お互いに組み合ったり、相対する競技と、ゴールに向かって行く競技は力のかかり方が違うからな……。一人で行う競技ならば重量挙げに体重別階級があるが……)。

 

人間が体重を測る際「計測不能」なんてことがないのは「体重を測ってる」と認識できてるからです。体重計の上で静止せず、動いていたら体重を計測できませんし、柔道にしてもボクシングにしてもにしても該当の体重別の試合には出られません(当たり前ですが)。

 

しかし、競走馬と会話できないので、憶測ですが「競走馬は馬体重計測してる」とはまず思ってないでしょう。人間が競走馬の馬体重を測ってると認識しているだけです。だから、馬衡機の上でガチャついて計測不能になる馬がいたりするわけです。

 

競走馬からしたら、馬体重という概念なんてないはず。

 

馬体重を気にするとき

馬体重の増減の発表を気にしないで競馬予想すると言っても、前走時の馬体重は気にします(競馬王の特集の卍さんも前走時の馬体重でデータを取られてる)。

 

例えば、芝からダート代わりの馬。よく言われることですが、前走時の馬体重が420キロを切ってる馬の場合は馬券の相手に入れられても、本命にすることは難しかったりします。

 

逆に、馬体重が500キロ超える馬の場合出したスピードを削がない競馬ができるかを考えます。前走、ブレーキかけるシーンの多かった馬がスムーズに脚整えて競馬できる場合、スピードに乗りまくって好走することは多い。

 

馬体重増減の発表が競馬予想にあまり影響しないいくつかの理由 まとめ

馬体重増減の発表が競馬予想にあまり影響しないいくつかの理由 まとめ

馬体重は競馬予想に重要とあっちこっちで言われ続け、馬体重の発表があり増減を速報で見て大幅体重増、体重減でオッズが変わったりする。

 

けれど、決定的な物差しとして目盛りが差し出されているかというと、ぼんやりとした目盛りしか見えない。その物差しをあてがって予想すると外れる。自分の場合で恐縮ですが、前日予想のままの方が全然当たる確率が高い。

 

もちろん、どう予想してきてるかによりますが、腑に落ちてない確率を採用しない方がいいように考えます。

 

この馬体重の記事を書いてて、あらまと思いましたが、ちょっと前に予想したレースの本命の馬体重は前走からマイナス18キロでした。今気づきました。5番人気で1着です。単勝1660円。複勝700円(単勝1.7倍が飛んだので)。

 

馬体重が二桁のマイナスだったとしてもその馬にとっては成長分だった。これはあり得る話でしょう。

 

全然気にしてなかったわ……(この記事書いてなかったら、気づかなかったかもしれぬ)。

 

以上、馬体重増減の発表が競馬予想にあまり影響しないいくつかの理由という話でした。

 

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