ジェフ市原やサッカー日本代表の監督であった、イビチャオシム氏の新書『考えよ! ――なぜ日本人はリスクを冒さないのか?』。おすすめの1冊。
『オシム語録』や『オシム名言集』みたいな、エピソードや逸話本、インタビュー本から読むのでも良かったのだが、こちらの著書から。
―なぜ日本人はリスクを冒さないのか? であります。
リスクを負う? リスクをとる? 恐れない? 受け入れる?
チャンスや挑戦とも関わる、リスク。
この意味合いや考え方って、なんだろう。行動したときに当然、影響はあるわけで。
目次
おすすめ本。イビチャオシム『考えよ! ――なぜ日本人はリスクを冒さないのか?』
オシム氏曰く、日本人は……リスクを……
「日本人は責任を他人に投げてしまうことに慣れすぎている。工場ならそれでも機能するかも知れないが、サッカーではそれは通らないのだ」
『考えよ! ―なぜ日本人はリスクを冒さないのか?』イビチャオシム、33pより。
オシム氏のサッカーであれ、他の仕事であれ、リスクに関わらない人が多い。
リスクを背負って、失敗したら「重たかったです」と易々と言えてしまう印籠になってしまうからだ。リスク負うものだから、腰曲がったでしょと言うための安心感の前倒し。
それがオシム氏の言う、日本人は責任を他人に投げてしまうことなのだろう。
リスクはとるもの。取った上で手綱をつけて、折合って進むもの
「リスクを負わない者は勝利を手にすることができない」が私の原則論である。リスクとは、負けることによって認識すべきものではない。だが、日本人は、そのようにして生きているように思える。
誰もが敗戦を恐れすぎているのだ。
144pより。
自分の感覚だと、リスクは負うものというより、リスクはとるものだと思う。リスクをとる。手綱をくくりつけて折合って進んで行く。なんらかのリスクと折り合ってるときにあれやこれや学んでいく。
リスクと負うと言うと、上手くいかなかったとき「負けました。リスクが重たすぎました」以上のことを言わなくなる気がする。考えて学ぶ材料の仕入れを放棄しているセリフに思える。
次、うまく行くための材料を探せない状態になるのはもったいない。リスクを背負って重たさを感じてはいるが、リスクそのものを見てないからだろう。
日本人にハングリーさがあれば、リスクはとるものと考えるのでは?
日本人は、リスクを負うところにある、うまくいかなかったときの安心感の前倒しな甘さを受け入れてる気がする。甘えたがりなリスクからすれば、チャンス(リスクを背負ったポーズを決めればいいんだよ)。是非とも背負っておくれだろう(ちょっと甘えさせてくれれば、リスク恐れないかっこいい人に見られるよ)。
おすすめできる感覚ではない。安心感の前倒し談合だから。
オシム氏は致し方なく「リスクを負う」と書いているのかなと思う。
というのは「ハングリーでないというハンディ」とオシム氏は書かれていくのだけど、なんとも読んでて歯がゆさを感じたからだ。日本人にハングリーさがあれば、リスクは負うのではなく、とるものと、とるものでないといけないと考えるんじゃないだろうか。
リスクは負うと考えるものではなく、とるものだ。そう、おすすめしたい。そうしてないと、チャンスも来ないし、挑戦ない。
【余談】リスクをとるそのものだった、自分の高校時代
自分の高校の時のように、好きな女の子に次々に玉砕しまくるというリスクをとるくらいでないといけません(ちょっと何言ってるかわかんない)。
いや、好きになりまくって、告白して駄目だったことはリスクをとるそのものだったけど、玉砕しても他に女性はいることが10代後半でよくわかったぞ。ハングリーだろ(ワイルドだろみたいにいうな)。
好きになることにリスク感じて、躊躇しててもしょうがないのは考え方として知れてよかったんですよ。好きなることを恐れない(真面目)。
イビチャオシム氏のリスクに関する考えはしっくり来る
やはり、考えないことよりも、考えることのほうがしっくり来る。
理由を理解する。意味を理解する。思考の浅い、深いはあるけれど。手数が増えるから、考えることはいいこと。見方が見えるからいい。
手数が増えるということは、選択肢が増えるということ。結果、戦績から考えるにしても。手数があるから取捨選択が可能になる。意味を持つ。挑戦てきるチャンスが増えるし、打っては行けない手も見つかりやすくなる。リスクをとることによってその意味合いは増幅するでしょう。
考えは思考の基本。行動の基本。恐れない考えを作る
考えるのは、思考であり、行動の基本となってくる。
考えを他の言い方をすれば、知識を掘り下げる編集である。ノートに書いたり、紙にメモ書いたり、深めていく。知らないことを考える、思考することはできない。どんな考えをまとめるツールやツリー、アプリにノートを使っても、知らないことを使うことはできない。考えがぐるぐる、ごちゃごちゃでするだけだ。
リスクをとることを恐れない。手綱をつけて折り合って行く。
考えてて、手数の多い人にサッカースタイルを伝えるとき
戦術を指導するとき、パスの練習ひとつ、トレーニングひとつ。オシム氏のサッカースタイル、フォーメーションの哲学を伝える時に、考えてる相手と考えてない相手では伝達ぶりが違う。
考えが裏目にでることもあるだろうけど、考えてない相手だと、次よくする材料も浮かばない。出てこない。考えを深めていく編集ができない。思いつかない。
選択肢の多いことを「自由」と呼ぶのなら、手数を多くするために考えるのはいいことである。組み合わせの多用。すなわち、アイデア。
そんなことも、イビチャオシム『考えよ! ――なぜ日本人はリスクを冒さないのか?』を読んで思った。
以上、イビチャオシム『考えよ! ―なぜ日本人はリスクを冒さないのか?』【リスクをとる意味。成長する、生き方と考え方、爽快感】でした。
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