
「競馬の予想はまず展開を予想するべし、という話をよく聞きます。有馬記念でもジャパンカップでもダービーでも、地方競馬の朝方1レースでも予想は展開から。
なのですが、競馬の展開予想のコツは、パターンを見つけて読みすぎないことではないだろうか。
展開をセットして行くなかで自分の都合よく馬を走らせてしまう瞬間が展開予想にはある。本命馬の見立てミスにつながるデメリットはあるはずです。なんつったって、まるで出走全馬に騎乗しているかのように神の目線で見ることによる、うかつさは生まれないわけがない。
結果として「馬券になる確率の高い馬」に賭けるのではなく「馬券になってくれないと困る馬」の馬券を買ってしまう。
負けたら私の生活どうなってしまうんやとなげく曲もありますが……。
おう、それは展開次第や(えっ?)」。
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目次
競馬の展開予想。コツはパターンを見つけて読みすぎないこと
競馬の展開予想とは
競馬の展開予想とは「ハナに行って逃げて行く馬はどの騎手が騎乗するどの馬か」「このレースの逃げ馬はどの騎手のどの馬か」。この、逃げ馬の固定から競馬予想が始まる。
その上で、2番手につける馬、外から入ってくる3番手4番手はどの馬かを予想していく。続けて、中団につけそうな馬を探す。最後に脚をために貯めて残り800m、600mあたりから追い込んでくる馬はどの馬かを見つける。追い込み切れるか、どうかを読む。
競馬の展開予想とは |
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逃げる馬はどの馬か? 作られるペースは? 馬場は? 早いか遅いか |
続く、2番手、3番手の馬はどの馬か? 先行馬は? 逃げ馬突くか、ペースに付き合うか? |
中団あたりで脚ためつつ、差す競馬をしそうな馬はどの馬か? 差し馬探し |
(まくりそうな馬はいるか?) |
馬群の後方で脚をため、レース後半から追い込んで来る馬はどの馬か? |
(出走馬に前走、不利を受けた馬や負荷のかかる事象の馬はいなかったか? 出遅れた馬は?) |
その上で馬券になる馬はどの馬になるか? 有利不利の線引き |
競馬の展開予想とは、どの馬が逃げて、ついて行く先行馬はどの馬とどの馬で中団につける差し馬はどの馬で、そして追い込み虎視眈々な馬はどの馬かを予想するものを言う(追い込みが決まるか決まらないか)。
別の言い方をすれば、競馬の展開予想とは「有利に運べる馬」と「不利に運んでしまう馬」の取捨選択をするために走らせる目線でもあります。
よく競馬好きな人が言う「今日の馬場どう?」は、逃げ馬・先行馬が有利な馬場か、差し馬・追い込み馬が有利な馬かな意味があります。その傾向ひとつで展開から結果がかわるため、思考回路の寄せどころが決まる(そのレースで買う馬・消す馬が見つけやすい)。
展開は逃げる馬から
展開予想は逃げる馬の予想から。単騎逃げ濃厚は要注意。逃げ馬らしい逃げ馬がいないときは予想が大変になる。逃げ馬が多くっても困る……。
それゆえ、競馬の解説では「この馬が逃げて行って……」と言う言い方が当たり前になっています。
まさか後方から追い込んで来る馬が予想できたとしても、レースの展開を最後から語る人はまずいません(競輪や競艇、ばんえい競馬の展開予想も同様でしょう)。
つまらんもん。
CHAGE&ASKAの名曲『僕はこの瞳で嘘をつく』の歌詞にも、推理小説に例えて似たことが歌われてますな……。
競馬予想に展開を導入したのは大川慶次郎氏
大川慶次郎さんが競馬の解説をされる際、レースの展開を語られ「わかりやすい」と人気を得たところから競馬の展開予想の分析に時間を割く人たちが増えたそうです。
大川さん以前の競馬中継がどうだったのか1日分聞きたかったりします……。
競馬ブログや動画、特に競馬系YouTuberの方々が「この馬が逃げてハイペースな流れになるので前崩れの展開で……」と、予想図見せて説明する姿を大川さんばどう思われてるのかも気になります(井崎脩五郎さんにモノマネしてもらわないといけません……って、どういう番組だよ)。
展開予想のアプリにソフトに指数もありますし……。AIなんてものもあるんです、競馬の神様。
レース展開、ピタリ読めれば……
「レース展開を読み間違うな
競馬は推理小説とよくいわれます。私は競馬は、推理小説以上に、考えられないハプニングが起きるものだと思っています。
それはレース展開です。レース展開をピタリと読むことが出来れば、まず、そのレースの50パーセントは的中したともいえる場合があります。逃げ馬が一頭しか出走していない場合、あるいは複数の先行馬が出ているとき。追い込み馬だけといったケース。競馬ですから、いろんなメンバー、ケースになる場合があるのです」
大川慶次郎『馬券的中のすべて 競馬ファンのための大川式ノウハウ』80P(双葉社)より
大川さんはこの話に続けて、天皇賞・秋で逃げ切ったプリテイキャスト逃げ切りの話をされています(余談ですが、この天皇賞で本命を打ったのは日刊競馬〝プリテイキャストを本命にした男〟柏木集保氏)。
競走馬には特徴があり、短距離得意な馬もいれば長距離が得意な馬もいます。ハイペースが得意な脚をためられない馬もいれば、スローペースで脚ためてなんぼと言う馬もいる。
プリテイキャストの天皇賞・秋は馬場が湿ってる中でのレース。そんな重賞で、馬場が湿ってて単騎逃げで勝ったレースといえば、2012年の日経賞のネコパンチ(鞍上・江田照男)を思い出しました(舌が出まくってたな……)。
プリテイキャストもネコパンチも展開が向くこと、自分に有利な流れるペースを作った。予想できた人いれば大川氏も書かれているように「気づいてたけど買えなかった」パターンもある。
コツを掴むパターンにつながる要素はたくさん
展開予想をするにあたって、競馬新聞の馬柱から必要なファクター、コツをつかんでパターン化できるものはたくさんあります。
馬の脚質、枠順、コース形態、馬場状態、天気、天候、風の向きなどなどを考慮に入れて、逃げ馬の作るペースがハイペースになるかミドルペースで進むか、それともスローペースに落としての貯め逃げになるか。前走とのペース差。
2番手3番手が突くか、突かないで逃げ馬に付き合う競馬をするか。展開利のある馬は?
また、コーナー4つの競馬でまくる馬がいる場合、向正面でペースが上がることがあるかどうか。かかる馬がいて(例えば、桜花賞のメイケイエール)、不利を食らったりや負荷のかかる事象に巻き込まれないか。
スタートで出遅れないか、つまづかないか、あおらないか。ポーンとゲートの出がいいダッシュ力のある馬の隣の枠で出遅れたりしないか(その逆で隣の枠にゲートの出がいい馬がいないから、先行できそうなど)。
競馬初心者の頃、慣れないときは一つの要素を重点的に見て、経験値増やしてファクターを増やして行くのが良いかと思います。
前走のテン3ハロンの一番早かった馬を見つけておく
展開競馬予想の基礎、逃げ馬はどれか。
今回逃げる馬を簡易的に見つけるコツは、前走で1番テン3ハロンの早かった馬を見つけることでしょう。通過順位は関係ありません。その競走馬が出していたスピードがポイントです。
よく、コーナー4つのレースにコーナー2つの短距離からコーナー増の距離延長してくる馬がいますが、大体逃げるか先行しています。それは、前走のテン3ハロンが早いからです(例外はコーナー2つの強烈な追い込み馬。例・ドリュウ)。
競馬予想で展開を読みすぎるデメリット
競馬予想で展開を読むことは大切ですが、自分の場合ゴリゴリに展開を読むことはしてなかったりします。大川慶次郎さんに怒られてしまうかもしれませんが、展開を全く読まないわけではありません。
競馬予想の考え方、読み方のひとつですが、展開を読むのにも、折り合いが必要なのです。
人間、無感情で過ごすことは難しいもので、日頃嫌なこと言われたりされたり、立腹することも多々あります。そんな中、大好きな競馬がある。喜ばしいことです。することがあることはとてもいいことです。
しかし、ストレスがたまり過ぎたりすると、自分の都合よく動いてくれるものの存在は甘美なものに映ります。
展開は文字通り、展開であり、スタートからゴールまで繰り広げられることを予想していく行為です。
どう考えても、その展開はない競馬を予想してしまう装置になる部分も展開予想にはある。
なもので、ストレス解消の道具として展開予想してしまわないようにゴリゴリに読むことはしていません(予想が当たり、馬券も当たればいいですが、下手に都合のいい展開予想をして外れた場合のストレスは倍どころの跳ねっ返りではありません→それが積もり積もっての最終レースでボロ負けした日には……)。
競馬の展開予想。コツはパターンを見つけて読みすぎないこと まとめ
競馬予想はとにかく逃げ馬を探し、その逃げ馬がどこまで持つのかを考え、作られるペースを考え…、続く馬たちを考えてと言われるわけですが、それが万能に近く働くのには馬券を買う側の都合にどっぷり浸かっていては上手く働いてくれないものです。
こんなこと考えるのはレース映像見すぎてるポジショントークかもしれませんが……。
と言いますのはレース映像を見て分析したり予想したりする目線って、いつでも「神の視点」なんです。騎手目線で把握できてることと違う部分はかなりある。全体が見えてるがゆえに言ってしまえてることがあるもので。
妙な話、競走馬からすれば騎手以上に神の視点で見ててはわからないことは多いでしょう。そういう意味で展開予想のコツを見つけ、パターンを見つけて行くのが正解だと考えます。
以上、競馬の展開予想【コツはパターンを見つけて読みすぎないこと】でした。
「競馬の展開予想」関連本・
双馬毅『双馬式 誰も言わなかった馬券富豪の展開読み』(革命競馬)
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