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落語のおすすめ、柳家小三治・芝浜より【自分でそうかと気づける強さはすばらしい】

落語のおすすめ、柳家小三治・芝浜より【自分でそうかと気づける強さはすばらしい】

 

落語のおすすめ、柳家小三治さんの芝浜の話。芝浜は有名な人情話で、セリフに大晦日が登場する話。師走になると耳にする回数が増えます。落語でおすすめする話のひとつ。

 

様々な落語家の芝浜がありますが、柳家小三治さんの芝浜が好きです。

 

柳家小三治さんの芝浜に登場するあるセリフが良いのです。芝浜の有名なセリフ、財布を拾うところでもなく、夢になるといけねぇでもなく。落語の中盤すぎ、話に加速度がついて大晦日へと続く発端部分のセリフです。自分でそうかと気づける強さはすばらしいと。まあまあ、教訓とまで言うとおおげさだけど……。

 

そんな、柳家小三治さんの芝浜の話。

 

大晦日の登場する落語、芝浜

 

12月に入りだんだんと寒くなってきました。なんでも、今年は暖かすぎるんだそうで。確かにそんな感じのある秋だったように思えます。エルニーニョだか、パラペーニョだか知りませんが、寒さをどこかにやってしまう。

 

寒すぎるのも困ったものなので、どこか具合のいいところで止まっててくれるとありがたいのですが、どうも自然っていうのはそうはいかない。

 

大晦日の出て来る落語に『芝浜』があります。

 

12月に入って、耳にする機会も増えるでしょう。

 

あっちこっちの高座で、財布を拾っては、夢になるといけねぇ度数が高くなる。そこに、何どきだい? ってな具合で時そばが湯気を上げてると。どちらの落語にも数えるシーンが登場しますね。寒くなるとお金を数えたくなるのでしょう(なんのこっちゃい)。

 

『芝浜』に冬の寒さに朝方、震えるところが出てきますが、地球がもっと暖かくなってゆくと寒さがイマイチわからない日も来てしまうのだろうか。暖かいなぁ、じゃ話にならない……(うまく進む話は作れる可能性はあるけど)。切羽詰まった感って、芝浜にありますからね……。

 

嗚呼、自然は恐ろしい。

 

芝浜、落語に自分詳しくありませんが、おすすめのひとつです。

 

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柳家小三治さんの芝浜に登場する、あるセリフ。気づけるのは、素晴らしいこと

おすすめな落語の芝浜なのですが、とっても好きなところ、好きなセリフがあります。

 

「また夢になるといけねぇ? だろ?」。そこもいいけど、そこじゃない。

「財布を拾うところ?」。いやいや、違う。

「増上寺の鐘?」。金が入ってるらしいけど、違う。

「金数えるところ?」。好きなシーンだけど、そこじゃないんだな……。

 

浜で財布を拾う→大金だ、これは→ハメ外してどんちゃんさわぎ→寝ている間に大家さんに拾った財布を届けて、夢にしてしまう→使ったお金どうするの→働いて返さないと……と、元々仕事の腕はあった主人公の気持ちがガラッと変わって、オチに進んでゆくセリフです。

 

柳家小三治版『芝浜』にこんなセリフが出て来る。

 

「いくら人から言われても自分が気がつかないうちはどうにもなりませんが、自分でこうと気がついた日にゃこんな強いこたァない」。

 

柳家小三治『小三治名席』(講談社+α文庫) 121p より

 

なんともないセリフに思える方もいらっしゃるでしょう。しかし、自分で「こうだ」と気づいて動いたことと、気づいてないけど無理矢理動いてることでは、まぁ、大きな差が生まれるものです。

 

馬券で言いますと、これはこうなってるのではないかと気づいて馬券を買い続けるのと(復習できる材料を用意して馬券を買う)、場当たり的に馬券を買い続けるのでは差がつくでしょう。

 

もちろん「どう気づくのか」は重要なポイントです。

 

自分は、サゲ(オチ)である「夢なるといけねぇ」も好きなのですが、柳家小三治さんの芝浜に出て来るセリフがなんとも好きでして。人生、自分で気付けるかどうかなんだよと。

 

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気づいた=うまい組み合わせが見つかった=アイデアの発見

よく、いいことを思いつくシーン、気づくシーンに電球が登場してピカッと光る。芝浜の柳家小三治さんの引用したセリフも劇的な気づきがあった感じたところだろうと思う。

 

あのシーン、頭の中で何が起きてるのだろうか。自分が気付く、気付けるってどういうことだろうか。

 

思うに、うまい組み合わせ、具合のいい組み合わせが見つかった瞬間なのではないか。

 

アイデアのつくり方』でヤングは、既存の要素の新しい組み合わせにアイデアはあると書いた。すでに知っていたこととすでに知っていたこと、もしくはいま知ったことが組み合わさって頭の中でひらめく。組み合わす行為がなければ、閃かない。電球に通電しない。

 

すでに知っていることとすでに知っていることが組み合わさって、芝浜の主人公は今やるべきことに自分で気付いた。

 

飲み食いしたお金を支払わないといけない=仕事の腕はある×お金を仕事して稼いで支払う。

 

気づきとはアイデアの発見である。

 

下世話な言い方をすれば、アイデアはなんらかの利益を生む予想とも言える。その予想にのってもいい、いやのるべきだと芝浜の主人公は気付いたというわけです。

 

落語の話を説明してしまうのも野暮なんだけど……。

 

知ってることと、知ってることが組合わさってゆく。その中で「これ」というものが見つかる。

 

人から言われてても、アドバイスされてても、自分の中で組み合わさることがないと、気づくところにゆかない。そして、「ああそうか」と、自分で気付いたことはとても強い。それはアイデアであり、予想であるのだけど、行動力に繋がりやすい。

 

気付くためには、日々、どう知ってゆくのかにかかってる部分は大きい。知ることをおろそかにしていると気付きも遠ざかる。アイデアも遠ざかる。

 

嗚呼、恐いですねぇ。

 

以上、落語のおすすめ、柳家小三治・芝浜より【自分でそうかと気づける強さはすばらしい】という話でした。

 

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「更新と言う名のつぶやき」

2023.2.23 更新

 

「とうとうここまで来たか」と思うことが2月の初めにあった。

 

きっかけは「今年前半期の直木賞だったか、芥川賞を受賞された方に関連するツイート」を読んだこと。

 

20代の前半から、活字中毒と言いますか読書しまくってて、エッセイ読んで「俺はエッセイストになる!」と言ったり(某雑誌の「公募でお金得るぞコーナー」にうっすら顔出してたけど……)、当たり前のように小説も読むわけで、25歳だったか26歳だったか「すばる文学新人賞」に原稿書いて送ったりしてた(一次選考でサヨウナラ)。

 

ところが、気づけば30代、40代と「小説読まなくなった」んです。嫌いになったのではなく、読書は全然するし小説も買うんだけど、読まない。

 

数年前までは「直木賞・芥川賞」候補作の著者名は辛うじて知ってた。けど、もう「選考日を気にしなくったのか」と。「直木賞に3回候補になって、4回目で受賞して、その時の受賞パーティーでどういう挨拶するか」って、風呂場でのぼせるくらいにしてたのに(肝心の小説は!)。

 

興味の時間配分なんでしょうけど、びっくりしました。

 

過去分はこちらから

 

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