レース映像分析は「神の視点分析」である【騎手の目線に立ってない分析である】
競馬予想のメインファクターはレース映像分析です。
もう、研究分析初めて何年経つでしょうか。メインファクターにした頃はまだJRAはレース後動画を公開してないレースが多くあり、レーシングビュアーも重いし画像は荒いしカクカクしてるしと悩ましかった。
しかし、それも最近では解消されレース映像、レース動画はYouTubeで見ることはできますし、元ジョッキーの解説付き動画も見られるようになりました。
ネット競馬などでは馬柱からレース映像を見られるボタンも設置され、地方競馬の動画も交えて再生できる。いやはや、レース映像派にとって素晴らしい時代になりました。
それはそれは、レース映像派も増えるはずです。レース中における不利の発見も容易になり、それをブログで書いたりして人気を集めてらっしゃる方も多いです。
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どの視点に立って分析しているのかの認識
レース映像分析はレースを録画しているカメラの目線で見ます。いわゆるレース映像・レース動画の他にパトロールビデオもありますが、視点的に馬群を引いたところから見るのは一緒です。
レース動画の方がクローズアップされる形。ある秒数見られないシーンは出てきます(そういうシーンはパトロールビデオを使う。ただ、レース映像見まくっておりますと、馬がこの勢いで走ってると他馬との間隔で「たぶん、見えてないけどこうなってる」と予測できるようになったりしますが、その域に達するのはおすすめしません)。
分析していた数年は気づきませんでしたが、誰かが、
「志村、後ろ! 後ろ!」
と、ツイッターだったはず、書き込んでたのを見て「はっ!」と気づいたことがありました。
(「志村、後ろ! 後ろ!」とは、ドリフ『8時だョ! 全員集合』で後から迫る「どう見ても、危ない状況」に対して、それをバッチリ確認できる状況にある側の視聴者が条件反射しそうになったときに出るセリフのこと。十中八九その予想は当たるから行動に出てしまうということでもある←競馬予想に活かせる話ですな)。
レース映像分析って「神の視点」から見てるんだ、と。
ドリフで気づくんかーい。しかし、どことなく骨格が似てる、器の形が似てるものはいくらでもあるものです。それに気づくか気づかないかがあるだけ。
レース映像を見まくってますとスタートしたことで1コーナーの進入で距離ロスばっちりして、その隊列は変わらないで3コーナー入るから……。みたいに短編小説的に話の筋が描けたりします。
でもそれは、俯瞰してる視点から見てるからできること。「志村、後ろ! 後ろ!」と言える側にいるから言えることなのです。「志村、後ろ! 後ろ!」と言ったところで「俺は、武士沢」なことはあるはず(ほんとかよ)。
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騎手の視点で見えるレース展開でなかなか考えない
競馬の展開予想は読みすぎない方がいい派ですが、どの馬が逃げて2番手はと予想する際「騎手の視点から見えること」から話す人はいないでしょう。
外から被せてくる馬がいる、被せられたくない時にどう動くか。どういう風景が流れてるときに馬の残ってる力をどう捉えてどう動くのか。それは、騎手にとって今までの成功例を踏襲して動くときです(トップジョッキーはその成功例・失敗例の蓄積が豊富だからトップジョッキーなのです)。
芝の2400mを超える長距離レースは行われるレース数も少ないため、新人騎手が仕掛けどころをなかなか学べず凡走するシーンがあります。おおよそ踏襲できる成功例の蓄積がないため、自信を持って動けないことも影響しているでしょう。
騎手はレース中、後を振り返った、チラ見したことをよく指摘される職業です。これは「レース中騎手が見てる視点は重要」という認識が来てるはず。ただのしょうもない指摘をされる方もいますが、レース映像分析しまくって気づいたのは、
「レース中、騎手の目線から見えてる視点で考えないと、いらん愚痴を言うことになるぞ」
と。
よく騎手の方が「馬に乗ったこともないのに、騎乗に文句言って」と言うのを読んだり、見かけますが、これもレース映像を見る視点は「神の視点」であることを忘れて文句言ってるところから来てるでしょう。
ある程度、俯瞰で見られる側の馬券を買うファン。見える範囲は180度より狭い範囲の騎手。ブリンカーだシャドーロールだチークピーシーズだと、見える範囲を狭めて走らせてたりする競走馬。
見えてる範囲が同じとは言えません。同じと言えないのですから、食いちがってることは多々あるでしょう。違う景色を見てる感覚の擦り合わせもしないで言えばそりゃ、揉めますって。
理解には視点を合わせようとする感覚が大事です。
展開予想をマグネットなどを使って行ってる方々がどこまで視点を寄せて予想されてるかはわかりませんが……。
以上、レース映像分析は「神の視点分析」である【騎手の目線に立ってない分析である】という話でした。
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