中央競馬、地方競馬の新馬戦・メイクデビューは春過ぎから始まります。新馬戦の競馬予想は、使えるファクターが独特なレースです。そこで、中央競馬・地方競馬の新馬戦・メイクデビューの予想で試した方法・コツなど紹介。新馬戦の当て方の参考、予想方法のコツ構築の参考にしていただければ……。調教・追い切り映像・血統・パドック・能力試験動画・厩舎成績……。中央競馬(JRA)・地方競馬の新馬戦の予想ファクター、コツとしてよく言われるものですが……。
中央競馬の新馬戦(メイクデビューどこそこ)でも、地方競馬の新馬戦でも、予想ファクター、コツとして、調教・追い切り映像・血統・パドック・能力試験動画・厩舎成績……以外にもいろいろとありそうですが、1度も競馬をしていない馬の予想としては十分なのではないかと思ったりします。
初々しさの楽しみもあるけど、馬券を当てる悩ましさも同居する新馬戦(メイクデビュー)の話。
中央競馬でも、地方競馬でも、新馬戦の競馬予想、いろいろ試してみました……
中央競馬(JRA)でも、大井競馬や川崎競馬などの地方競馬でも新馬戦(メイクデビュー)はちょくちょく行われます。新馬戦があって、競走馬の戦歴が刻まれていくわけです。
GIや重賞で活躍した馬の子どもが新馬戦に出走してきますと、盛り上がる。懐かしさもある。そんな馬が揃いも揃うと「伝説の新馬戦」と呼ばれたり。また、面白い名前の馬が登場すると新聞に取り上げられたり。白い馬が新馬戦に出走して来ると、注目を浴びたりします。
新馬戦は、馬主さん、一口馬主さんにとってこの先どうなるのかわからないけど、ワクワクする一戦なのは間違いありません。もちろんそうでない人たちにも。自分はやりませんが、POGをやっている人は指名した馬の新馬戦は楽しみでしょう(自分は、馬主もPOGもやりはじめるとまともに予想できない性格なのがわかってるのでやりません)。
もちろん、新馬戦は競馬予想して馬券を購入することはできるわけですが「1度も馬場を走ったことのない、競馬をしたことがない、成績欄の書かれていない馬たち」をどう見立てるのかは、通常のレースの予想とは違う側面が多かったりします。
最大級の謎は「走る馬なのか、走らない馬なのかわかりにくい」ということ。
新馬戦、メイクデビューなどに出走してきた馬が、馬場(芝・ダート)、状態(馬場が乾いてる、重不良で湿ってる)、距離(短距離・中距離・長距離)に適しているかどうかがわかりにくい。
1度走っている馬の場合、予想の際、判断できる情報やデータは増えます。ドスローだった、ハイペースだった。出ていかなかった。ゲートはよくない。抑えすぎた……。合う、合わない。予想している人たちの蓄積を発揮できる材料が豊富になります。
豊富でないのが新馬戦の競馬予想です。この感覚はどこまでいっても変わりません。
調教師、馬主、騎手、関係者にとって新馬戦というのは「どことなくつかみどころのないレース」であると言えます。その情報やデータを得るために新馬戦に出走している側面もあるでしょう。
競馬歴7年、試してみた新馬戦(メイクデビュー)の予想方法を書いてみたいと思います。
ただし、老婆心として書いておきますが、1度競馬をした馬のレースではない以上、どのファクターを使うとして新馬戦の競馬予想の精度がすんごい上がる感覚はありません。
新馬戦・競馬予想方法・調教欄の数字
新馬戦の予想で調教を見ている人はかなりの数になろうかと思います。レースに1度も出走していない状態で、実際に動いている数字が見られます。ゴール近くの手応えの短評、併せ馬をした場合の評価も具体的な数字として見ることが可能です。
競馬ブックの調教欄をぐりぐり見ていた時期がありました。
栗東坂路で早い時計を出していたりすると、人気になります。
ときどきいる、東京競馬場、中山競馬場に遠征してくる関西馬で栗東坂路で時計がいいと確実に人気に(妙味のかけらもないほどの人気に)。
ただ、罠もいろいろありまして(新馬戦に限らないですが……)。
調教方法として、本数少なく、時計を出す調教をする厩舎と、本数多く、時計は出さない厩舎があるということ。負荷の掛け方が調教師によって違う。これは調教欄を見るときのネックになります。
新馬戦・競馬予想方法・調教動画・能力試験動画
調教の数字と連動して、JRAレーシングビュアーに調教動画がアップされていたりします。それを見て、動きから能力を判断する新馬戦の競馬予想方法。
特に、2歳3歳の新馬戦はレーシングビュアーでコーナーを作っていますので確認できます。
ただし、これは「新馬戦に出走する全頭」の映像は用意されません。ゆえに、新馬戦で人気になってる有力馬を平等に見ることには適していません。見立てとして、偏ってしまう可能性があります。
そのため、出走する馬全頭の調教動画を用意してほしいと思いますが、1発で録画をしないといけない以上、どの馬の調教動画を用意するのは困難でしょう。たぶん、レーシングビュアーに動画が上がっているのは、うまいこと録画できたものが中心だと思います。
新馬戦に関わる動画になると、地方競馬では視点が違ってきます。
地方競馬、南関東競馬、大井競馬・船橋競馬・川崎競馬・浦和競馬。あと、門別競馬あたりですと、能力試験といいまして、新馬戦に出走できる能力があるかどうかを、実際のレースに近いもので試験、時計を計測したりします。ゲートも30秒だったか、じーっとさせてからスタートを切る試験なので、JRAの新馬戦競馬予想とは違う側面があります。
大井競馬の能力試験動画がYouTubeにアップされています。
のYouTubeチャンネルで能力試験動画が確認できます。
ただし、能力「試験」なので、実際の競馬のレースと同じイメージで見ないほうが無難です。競馬、馬が競っているわけではないのです。加えて注意したほうがいいのは、能力試験は走る距離が短いので、長い距離に適性のある馬の時計がよくなかったりすることもあります(新馬戦も短い距離からが多かったりもします)。
新馬戦・競馬予想方法・血統(父、母父、兄弟馬、近親)
調教と同じくらい、新馬戦の競馬予想で人気があるのは血統でしょう。距離適性、馬場(芝・ダート)適正を見るのに最重要といってもいい。芝の新馬戦にダート血統、ダートの新馬戦に芝血統と相反している馬が出て来ることがありますが、消す材料としてはうってつけ。
ただ、2歳3歳の間は血統傾向を凌駕する馬が出て来たり、出走した馬のレベルが低かったりして馬券になることもしばしば。露骨にうのみにするとよくないケースもあります。
血統が良くても、鍛えられていなければ、どうにもこうにもならないのが血統です。
新馬戦の予想において血統欄は「この血統が鍛えられていれば強いのではないのか」と想像する部分なのかなと。
パドックや馬体と組み合わせで予想していくものでしょう。
新馬戦・競馬予想方法・調教師の新馬戦複勝率
競馬のラジオ中継を聴いてたときに「仕上げる」という言葉が気になって、「新馬戦が得意な調教師」って多くないだろうけどいるんじゃ? と調べてみたのが、調教師の新馬戦複勝率。
複勝率が高ければ、仕上げて来る+適正に合うところに出走してくることが多いということですから。
調教師の新馬戦データはターゲットあたりでぽぽんっと出て来るものでしょう。
もちろん、これだけで馬券を買える要素になるわけではありませんが……。あと、芝よりもダートの成績がいい調教師は覚えておいたほうがいいと思います。
新馬戦・競馬予想方法・パドック、馬体
パドックは慣れないと、レース間隔が押し迫っていて、確認したあと精査する時間がなかなか取れません。しかし、新馬戦に出走する馬たちの最新馬体情報を得られるのがパドックです。
馬具はどうだろう、蹄鉄はどうだろう、気配はどうだろう、馬体はどうだろう……。花を食べたくってしょうがない気配なのか。もう厩舎に帰りたくってしょうがないのか……。
パドックにて馬を見る目を養う必要、馬体に詳しくなる必要(たくさん見て、メモを取りまくってという行動)はありますが、1走も走っていない馬たちの出来をパドックを見ることで判断することができます。
血統がよく、良血馬と言われてても出来がイマイチだったり、ダートは走らない血統だけど、馬体はダート向きだったり。調教時計はイマイチでも馬体がいい馬もいます。
JRAレーシングビュアーですと、過去のパドック映像が確認できます。そこで馬体を見る目を鍛えるのも手でしょう。血統や調教あたりと組み合わせるとなおさらに……。
新馬戦(メイクデビュー)予想方法・まとめ
調教欄にはじまって、血統を経由して、現在はパドック・馬体にたどり着いたのが自分の新馬戦競馬予想法です。
いつもはレース映像をぐりぐりに確認して予想するわけですが、それができないので「レース映像」に近いものを使うのが一番という結論になったという……。
そのため、血統欄は見ますが調教欄は見なくなりました(全く見ないわけではありませんが……、数字と動きを自分の目で確かめられないと馬券を買う確信には変わらないので……)。
それと、パドックの判断から新馬戦の馬券を買うに至る自信度というのは、レース映像で確認できたときと大きく差があるので(大げさに言うと雲泥の差)、馬券を買う金額は複勝を100円200円程度です。勝負レースにはならないです。新馬戦の馬券を買わないことのほうが多いです。
走る馬体を確認できたかどうかチェックの意味合いが大きいです。未勝利戦、勝った馬ならその先のレースで馬券を取れるかどうかのほうが自分にとっては大事なのです。
あれこれ書いてきましたが、自分は新馬戦を予想しても強く馬券を買えません。しかし、うまく考える人は考えるもの。新馬戦の競馬予想のヒントになれば幸いです。
以上、中央競馬・地方新馬戦予想方法紹介。当て方のコツ。調教・追い切り映像・血統・パドック・能力試験動画・厩舎成績…という話でした。
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